この地図は他とは少し違うところから引用しています。
普通の地図ではなくある論文からの引用です。
この論文は、Sriracha地区の植物の状況について調査されたものですが、この鉄道についても記述があります。
この植物の調査は鉄道に沿って実施されたようですが、この時点ですでに主だった線路は未舗装道路になっていたようです。
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植物の植生を示す図の中に線路が描かれており、Nong Kho分岐付近が示されています。
線路の記述そのものはたいした内容ではないですが、森林伐採と鉄道の関連や、その後の鉄道および付近の環境変化については興味深い情報があります。
製材所が森林伐採を放棄した1970年後半には、すっかり森林や野生植物は少なくなり畑や市街化が進んだ様子がわかります。
本文中では線路がKhao Khieo山とKhao Chomphu山の間を通っていることが描かれています。その部分を引用すると(筆者訳)
鉄道が運用されていたときには、山間部から平地に木材を運搬する際には象が使われていたとの記述もあります。”Srirachaの製材所は、二つの山の間の谷を通ってKhao Chomphuの北側まで延びる軽便鉄道を建設し、製材所まで木材を運搬していました。また別の路線は南と東への支線によってKhao Chomphuの南側を取り囲むように伸びていました。”
1911年から1930年代に行われた植物調査は、製材所のある海側から線路に沿って実施されたと書かれています。
さらに、この論文の調査時点と思われる1974年には、主だった線路は未舗装道路になっていることや、低標高地域はサトウキビやキャッサバの畑になっているとも書かれています。
<参考:上記論文から引用(筆者訳)>
"Khao Khieo山とKhao Chomphu山を含む145.7平方kmのエリアはは1974年に野生保護区とされました。これらの山々は、かつて広大な常用樹林であったところが切り離されて残っているエリアです。
1970年までChonburi, Srirachaの製材所はこれらの山々において森林伐採のために悪用してきました。
森林と野生に大きな犠牲を払わせることで、木材の切り出しや焼畑農業、市街化を進めてきたのです
"Quoted from:
Vegetation of khao khieo game sanctuary chonburi province thailand,
Maxwell, J.F.
Natural History Bulletin of the Siam Society 28: 9-24
1980
http://www.siamese-heritage.org/nhbsspdf/vol021-030/NHBSS_028_e_Maxwell_VegetationfKhaoKh.pdf
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